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2010年10月29日

2010_1029シリコン0002.JPG

詰め物や被せ物を製作する際にする、お口の型取りを印象と言います。

現在、主流は2通りあり
1つは アルジネート(アルギン酸 ピンク色が多いです)
もう一つが シリコン印象です。(ガンタイプが多いです)

被せ物、詰め物の精度は印象で決まると言って良いでしょう。

通常その型をもとに模型を起こし、技工士さんに補綴物製作を依頼します。
患者さまの詰め物の情報が模型に集約されているのです。
形、色の情報は写真で補足しますが。
当たり前ですが、模型が狂っていたら口の中で合うはずがありません。

特に歯とのつなぎ目(マージン)は制作物の最重要項目です。
ここに隙間があるとバイ菌が入り込み二次カリエス、歯周病の原因にしてしまいます。

アルギン酸は粉と水を混ぜてガム状にして型を取ります。
混水比、水の温度、操作時間、術者の技量等で大きく性質が変わってしまいます。
仮にメーカー指定の諸条件を全て守っても
アルギン酸自体が収縮してしまうのですね。
そこに膨脹率の高い石膏を注いで+‐0みたいな感じなんです。

なんて大雑把な。。

ミクロ単位ではありますが。。


対してシリコンによる印象は
変形率0
石膏も限りなく変形率0を用いて模型を製作します。
精度はアルギン酸と比べものになりません。

オールセラミックスをはじめとする
自費のデリケートな治療にはシリコン印象以外考えられませんね。

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すずき歯科・矯正歯科医院 院長 鈴木 茂行
http://www.suzuki-ortho.com/

すずき歯科・矯正歯科医院
院長 鈴木 茂行

【経歴】
1988年
日本歯科大学(東京校)卒業
1988~1993年
日本歯科大学矯正学教室
1993~1995年
目黒区審美歯科勤務
1995年
鈴木歯科・矯正歯科医院

【所属学会】
・FACE
(The Foundation for Advanced
Continuing Education)
 USA矯正学コース修了
・日本歯科臨床研究会矯正学インストラクター
・日本矯正歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本先進インプラント医療学会

【趣味】
サーフィン
お神輿