30代　女性の患者さま

動的治療期間　1年６ヶ月でした。

以前、他医院にて矯正治療の既往があります。

この患者さまだけではなく

最近は矯正のやり直しをする患者さまが増えていています。

大体が床矯正による、非抜歯での治療？ですね。

何年間も拡大床を装着させられて

歯は一応並んだはイイですが

前歯がかみ合わない

７番がクロスバイトで終わっている

もっさりした口もと。。。etc

なんだかな～という結果に終わっている場合が多いようです。

健康な歯を抜かないで済むことが唯一最大のメリットですが

それだけですね。

人間は進化していますので

遺伝子レベルで顎の大きさが小さくなってきていると言われます。

なのに進化に逆行したような

顎を拡げて将来　歯が並ぶ様　今から床矯正をしましょう。

なんて提案されても　うかつに受け入れず

矯正専門医にセカンドオピニオンを受けましょう。

もちろん、床矯正で上手くゆく場合もありますが

当たり前ですが、すべての人ではありません。

長い間、ストレスを受けながら努力した結果が

上下顎前突Bi-Maxでは残念ですよね。

この患者さまも　抜歯矯正によりかみ合わせはもちろん

スッキリとした素敵な口もとになりました。

私達歯科のDRはスケーリングやルートプレーニング等、予防歯科的な処置は自医院の衛生士さんにお願いすることが多いのですが
DRの処置が必要な場合は、他の歯科医院に通院することになります。
当然、上手いDRにお願いしたいと思う訳です。

一般の方は、痛いか痛くないかとか、優しいとか、雰囲気が良いとかで歯科医院を選び
DRの上手い、下手の判断は余程のことがないと判らないと思います。
HPを見てもどこも似たり寄ったりですし、結局は利便性重視で選んでるのではないでしょうか？

ですがプロは違います(笑)
HPを見れば、大体どの程度の診療をしているのか想像がつきますし
DR間の情報として、あの先生はエンドが凄いとか、ぺリオはあの先生のところがイイとかと言う話は伝わってきます。

私も自分の歯を診てもらう（学生実習でお互いに修復しあったゴールドインレーが外れた）時は勉強家の友人にお願いしました。
マイクロ使用でキッチリ治してもらいました。

当医院より上手い医院もたくさんあるとは思いますが、かなりしっかりと治療にあたっていると自負しております。
15分に一人を診るスーパー保険医的な診療はしておりません。
かと言って根の治療が1根管10万円とかの自費専門クリニックでもありませんが
世界基準に準じた処置をしております。
その辺のバランスがDRに選ばれているのかと考えております。

20代　女性の患者さま

上顎前突Ⅱ級２類　過蓋咬合

前回のブログと真逆な症例です。

右下３番欠損

動的治療期間　2年9ヶ月　でした。

Ⅱ級２類とは上顎前突なのですが
上の前歯が後ろに傾斜している状態です。
普通に前に出ていると
出っ歯と言う見た目になるのですが
2類の場合はプロファイルは良好なのが特徴です。
芸能人、モデルさんなんかにも多いかみ合わせですね。
見た目はイイのですが
顎の動きを規制してしまい
もっとも顎関節症を引き起こしやすいかみ合わせです。
この患者さまの場合
プラス過蓋咬合でしたので
bite upしつつ一度前歯を前に振り出してから
後退させなくてはいけなかったので
治療期間は多少長くなりました。

右下3番も抜かれてしまっていた為
tooth saize-ratioも合わないので
センターも多少ズレていますが
キレイに仕上りました。
プロファイルもより素敵になりましたね。