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2016年9月16日

9月14日

所属しているスタディグループの講習会に参加して参りました。

以下抄録です。

根管治療の難治症例・原因と対応を考える

講師  日本歯科大学新潟生命歯学部

歯科保存学第1講座  准教授  北島佳代子 先生

一般歯科診療の中で最も遭遇する機会が多く、そしてもっとも骨の折れる分野の一つに歯内治療が挙げられるのではないでしょうか?効率よく、患者・術者双方にとって負担の少ない診療が出来ればどんなに楽なことかと多くの先生が考えておられることと思います。

しかし、根管形態は単純なものばかりではなく、根未完成の場合や、複根管、側枝、分岐、イスムス、フィン、狭窄等々複雑な形態を有し、さらに加齢とともに象牙質の添加を生じ、生涯を通して変化します。

近年では口腔衛生の向上、予防歯科医学の発展等により重篤な症例は少なくなった反面、高齢化社会の到来による新たな問題も生じています。寿命の延長に随伴して歯の寿命も延長し、それに伴う根管の狭小化傾向が進み、複雑な解剖形態を有する根管治療をさらに困難にしているように思われます。

また、歯痛や排膿の持続といった歯科特有の症状が長引き、難症例となって紹介されてくる症例も見受けられます。

いわゆる難治症例の中には、根管の解剖形態や歯髄の特性を再認識し、歯内治療の基本に立ち返り、基本に則った治療を踏襲することによって、症状が軽減するケースも少なくないように思います。

今回は、近年新しく開発され普及してきた歯科治療用器材のいくつかを紹介しながら、根管治療の難治症例の原因と対策のポイントについて考えてみたいと思います。

根管治療ほんと難しいです。

根の解剖学的形態が複雑過ぎて、日々悩む症例が多いですね。

ただある一定のエビデンスは確立していて

今回のお話でも、そこには変化はないようでした。

根尖孔までしっかり穿通させ

NaOClによる有機質の分解

EDTAによる無機質の分解

Ca(OH)2による消毒 等々

そして基本の基がラバーダム

2016-09-16 093115_Face.JPG

20回根治をして21回目に唾液がついたら

20回の苦労が水の泡になります。

ラバーをしないでの根治は将来絶対にトラブルを起こします。

自覚症状があるかないかは別ですが。。

当医院では上顎前歯部(唾液に触れないから)以外の根管治療では

100%ラバーダムを装着させて頂いております。


2016年9月12日

M&D医業経営研究所の木村先生のメルマガから以下引用します。

歯科用ハンドピースを滅菌して、患者ごとに交換している歯科医院は、
2012年の日本歯科新聞の調査では、31.4%に過ぎません。

予防接種の使い回しよりも、歯科医療器具による感染リスクが高いことが周知され
ているなかで、ハンドピースなどの滅菌と、患者ごと交換を行わないということは、
そのような歯科医院で行っている処置は医療行為ではなく、犯罪行為であるといっ
ても過言ではないでしょう。

使用済みのリーマーやファイルの滅菌消毒については、
超音波洗浄のみが19.4%、アルコール清拭のみが10.6%でした。
むし歯菌のいる、う窩の処置を行う器具を滅菌せずに使いまわしている歯科医院が
約30%あるということです。恐ろしい事実です。

使用済みのリーマーやファイルを超音波など一次洗浄のあとオートクレーブで滅菌
している医院は48.5%、オートクレーブのみが9.3%という結果でした。

院内の交差感染リスクに配慮している医院は半数しかないということです。

ハンドピースとリーマーファイルを完全に滅菌しているのは、単純計算では、
30%×50%=15%しかなく、85%が滅菌消毒不十分ということになります。
残念ながら、これが私の肌感覚に近いのです。


恐ろしいですね。

いくらHP等で患者さまのために~とか謳っていても

実際にまっとうな滅菌、消毒を行っている医院はまだまだ少ないという事です。

では、なんで行わないの?

それは経費がかかるから。。

マスコミでも時々取り上げられますが

ハンドピース専用の滅菌器+予備のハンドピースをそろえると

だいたい400万円位かかります。

+1本滅菌するためのコストが1回5円。

滅菌の費用は再診料450円に含まれ

最近では感染予防のためのディスポ製品が多いので

感染予防をしっかりしようと思うとかなりのコストになります。

ですが、医療人として

感染予防は基本ですよね。

当医院は世界基準の滅菌、消毒体制で診療しております。

安心して診療をお受けください。

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すずき歯科・矯正歯科医院 院長 鈴木 茂行
http://www.suzuki-ortho.com/

すずき歯科・矯正歯科医院
院長 鈴木 茂行

【経歴】
1988年
日本歯科大学(東京校)卒業
1988~1993年
日本歯科大学矯正学教室
1993~1995年
目黒区審美歯科勤務
1995年
鈴木歯科・矯正歯科医院

【所属学会】
・FACE
(The Foundation for Advanced
Continuing Education)
 USA矯正学コース修了
・日本歯科臨床研究会矯正学インストラクター
・日本矯正歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本先進インプラント医療学会

【趣味】
サーフィン
お神輿