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2012年8月 7日

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左下567番のナチュラルデンチャーです。

もともとは左下567と右下6番がつながった義歯が入っていました。
右下の⑦6⑤のブリッジをわざわざ壊して制作したそうです。。。

義歯の基本設計として3点以上支点があると落ち着きが良くなりますので
片側欠損でも反対側までバネを延ばすことがセオリーになります。

ナチュラルデンチャーはクラスプに相当する床の面積が大きくとれ
充分な維持力が出ますので遊離端3歯欠損位までは片側のみの処置が可能です。
かつ保険の義歯に比べ圧倒的に薄く仕上がりますので
装着感もたいへん良好ですね。

入歯を入れてることを忘れてしまうという嬉しいお言葉をよく頂戴します。

久しぶりのブログになります。

7月後半から浦和、大宮の夏祭りがつづき
診療が終わったら神輿場へという感じでした(笑)

みなさまは夏を満喫されていますか?
暑さが厳しいですから、体調管理には充分お気を付け下さいね。

さて、当医院は当然の様に全館土足ですが
むかしながらの医院ではスリッパに履き替えるところが多いですね。

診療所でスリッパに履き替えるのは、道路が舗装されていない頃、
土のなかに生息する破傷風菌や微生物、
カビなどを診療スペースに持ち込ませないための対策でした。

このため、内科診療所や耳鼻科でもスリッパに履き替えるシステムの医院は多くあります。
ただし、「古い医院では」という条件がつきますが。
以前は保険所がスリッパ使用を薦めていたようですが、新しい診療所では圧倒的に土足です。
それは、都会では舗装が整備され、土足でもそれほど泥が上がらなくなっているほか、
スリッパを媒介にした院内感染リスクに配慮する必要がでてきたからでしょう。

もともと院内の清潔を維持するためにスリッパにしているという医院が多いのですが、
歯科医療の先進国で、高度なヨーロッパ基準の滅菌消毒を標準化しているヨーロッパの歯科医院では、もともと外で靴を脱ぐ習慣がないため土足が当たり前ですね。

それに加えて、
スリッパに履き替えることが高齢者や障害者にとって大きな障壁=バリアーになります。
院内の安全管理に対する配慮からも、土足化は避けて通れないのです。

歯科医院では30センチほど床上げをしています。
診療の帰りに、スリッパから靴に履き替えるとき、お年寄りに重大な身体的負担と危険を強いているのです。
床から30センチ下の土間に靴をおき、スリッパを脱いで、かがんで片足ずつ自分の靴に足を入れなければなりません。
これが高齢者には大変な作業です。

歯科医院の床には、歯牙やレジンなどの削りくず、乾燥した血液などが散っています。
スリッパはバイ菌のたまり場になっている可能性があります。
スリッパでパタパタ歩くと、床のほこりが舞い上がります。そしてスリッパのうえにも積もります。
削りくずやほこりが細かくて目に見えないだけです。

「院内はスリッパにして清潔管理に気をつけている」と考えるのはおかしな話だと思います。

何より、自分が内科や耳鼻科にかかる時、スリッパに履き替えるのがとてもイヤでしたので当然自分の医院は靴のままでOKとしました。

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すずき歯科・矯正歯科医院 院長 鈴木 茂行
http://www.suzuki-ortho.com/

すずき歯科・矯正歯科医院
院長 鈴木 茂行

【経歴】
1988年
日本歯科大学(東京校)卒業
1988~1993年
日本歯科大学矯正学教室
1993~1995年
目黒区審美歯科勤務
1995年
鈴木歯科・矯正歯科医院

【所属学会】
・FACE
(The Foundation for Advanced
Continuing Education)
 USA矯正学コース修了
・日本歯科臨床研究会矯正学インストラクター
・日本矯正歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本先進インプラント医療学会

【趣味】
サーフィン
お神輿