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2011年2月26日

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乳歯と永久歯の混ざったお口の状況を混合歯列期と言います。
この時期に受け口のお子さんは、かみ合わせに関して要注意です。
と言うのも、骨の成長は頭が一番最初に大きくなり
顔面→上顎→下顎と上から下へと向かいます。
最後まで伸びるのが足のスネです。骨の成長は18歳で99%完了です。
つまり、幼い時期に受け口であると、上顎の成長を下の前歯がブロックしてしまい
上顎が成長抑制されてから下顎が前に成長しますので
将来、相対的に受け口の度合いが大きくなってしまいます。
受け口の矯正は早め早めが理想です。

受け口には2通りあります。
機能性の反対咬合
骨格性の反対咬合 です。
機能性の場合、本来アゴの位置関係はそんなに悪くないのに
歯の傾斜が悪く、アゴを閉じようとするとまず、上下の前歯が当たってしまい
奥歯で咬めない→しょうがないので下顎を前に出して咬んでいる状況。
写真の症例も機能性のClassⅢです。
機能性の場合は上の前歯を振り出してあげればスグに改善します。
お子様の受け口が気になる場合は、まず上下の前歯が当たるかを確認してくださいね。
機能性も放っておくと骨格性に移行しますのでご注意下さい。

2011年2月25日

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HPをご覧になり川口よりご来院された患者さまです。
3月に挙式を控えてるそうで(おめでとうございます!)出来るところまで
キレイにして欲しいとのオーダーを頂きました。
最終補綴物まではとても無理ですが、欠損部及び銀歯はTEKにして審美的にする予定です。
前回まず右上5番をTEKにしました。
今回、右上2番3番の間の虫歯をCR修復してからオフィスホワイトニングを行いました。
だいぶ明度が上がりましたね。
今後ホームホワイトニングも行って頂く予定です。

イイねボタンを押して頂けると大変嬉しく思います(笑)

2011年2月23日

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前歯のCR、コンタクトカリエスの修復です。
コンポジットレジンはどうしても吸水性がありますので
何年かすると、変色し強度も落ちますのでやり替えが必要になります。
当医院の感覚で3~5年程度でしょうか。
雑な詰め方では、それこそ何ヶ月かでダメになってしまうでしょう。
この患者さまも詰め替えですが、歯のラインに合っていない詰め方をされていましたので
歯石がたまり歯グキに炎症がありました。
歯とスムーズなラインをだしましたので、これからは良く磨けるようになります(笑)

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前歯のCR充填です。
歯と歯の間の虫歯のことをコンタクトカエリエスと言います。
歯は咬み合った時に、圧力を受け変形します。
CMで遼クンのインパクトの瞬間は200kgの力がかかっていると言いますが
成人男性で最大500kg、女性でも300kg位はかかると言われています。
この圧力で歯と歯が擦れ合い、ヒビ(クラック)が入ります。
そこにバイ菌が入り込んで虫歯にしてしまうんですね。
コンタクトの清掃にはデンタルフロスをお使いください。

キレイになり、清潔感がでましたね。

2011年2月22日

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新しいレーザーを導入いたしました。
ダイオードレーザー2台体制が整いましたので
メンテナンス中の患者さまをお待たせする事もなくなります。

しかし、時の流れを感じますね。
新しいレーザーはハンディタイプです。
とっても小さくて軽いんです。でも性能はスゴイです(笑)

2011年2月20日

2011年2月19日 
講師に東京歯科大学教授 井上 孝先生をお招きした大宮歯科医師会主催の学術講演会に出席させて頂きました。学術部の先生方ありがとうございました。
井上先生はとても著名な方で、歯科雑誌等でよく論文、コラムを読ませて頂いていました。
とても楽しみにしていた講演会であり、受けてみて沢山考えさせられる事がありました。
以下抄録を記載します。

なるほど歯科医療、口腔粘膜からインプラントまで
基礎と臨床の本質、そして将来の歯科医療について

抄録
病態学とは、病気の原因や発生を探る学問です。GTR、エムドゲイン、接着性レジンそしてインプラントなど次々出てくる材料や技法に目を奪われてしまいます。しかし、これらを病態論的に考えれば、如何に生体親和性が良く安全でも、全て自分のものではありません。非自己なのです。歯牙でも齲蝕や歯周病に罹患して、感染象牙質やセメント質となればその部位は非自己ですし、癌になれば生体が作り出した非自己になるのです。非自己であれば生体はそれを排除するように働きます。医療は、非自己を除去し、自己の治癒を助けることと言えるでしょう。歯周ポケットも、細菌という非自己が生体内に入り込んでできた立派な病態です。その上に力という要素が加わり複雑な病態となっています。良かれと思って行う研磨剤を用いたポリッシングで、もし研磨剤がポケットに入れば、立派な異物を伴う病態になってしまうのです。
翻って、歯科医療を見てみますと、欠損をいかにして修復し、審美性を回復するかに主眼が置かれ、診断に関わる検査や治療後の評価に用いる検査がなく、エビデンスを構築するための基盤を持ってこなかったと言えます。つまり病態論を無視してきたことは否めません。
さて、話を戻してインプラントも非自己であることは言うまでもありません。インプラントの目的はインプラントの長期性ではなく、口腔全体の安定度の向上、QOLの維持にあると思います。そのためにはインプラントそのものが病態を生み出す治療であり、非自己であるインプラントと生きている自己がどのように対応するかを考え、理解する必要があります。そうしないと、いわゆるピットフォールに落ち込む可能性があると思います。
100年足らずの寿命の人間が、数億年寿命のあるチタンインプラントにどう対応するか、そして加齢、老化、そして病気が加わった患者に起こるインプラントの推移を考えるべきと思います。つまり、病態を知り、検査を持って適応症を選び、正確な技術で植立し、健康管理(メインテナンス)を行うひつようがあると言えるでしょう。治療終了時に健康であっても長い時間の中で病気となる場合を考慮するということで歯科治療から脱却して、歯科医療にしなくてはならないと思っています。昨今騒がれている医療事故の多くも病態論を知らないためともいえるかも知れません。

これからは歯科医ではなく口腔医にならなくてはいけない。歯科医の仕事を表わす単語をかんがえると、機能、アート、審美、匠とほぼ技術系のイメージがありますが、口の中も当たり前ですが人の器官のひとつであり、全身と密接に関わっています。アートの部分も当然必要ですが、ベースになぜその症状が出ているのかを読み取る医学的知識が必要であると深く感じました。また私は矯正学出身なのですが、改めて矯正って素晴らしいと感じています。
どんなにキレイな被せものでも異物です。ご自分の歯を傷つけず最高の機能と審美性が得られるって素敵じゃないですか(笑)

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ホワイトニング症例です。
一番上が術前
まん中がオフィスホワイトニング直後
下がホームホワイトニング2週間後になります。

オフィスのみでも充分キレイになりますが
メインテナンスの事も含めてホームホワイトニングもされる事をお薦めしております。
キレイになりましたね。

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矯正装置を装着するにあたり
まず初めにする事は6番のセパレーションになります。
個々の歯には矯正用の接着材でブラケットを着けます(ダイレクト・ボンディング・システム/DBS)が、基本的に67番の大臼歯部にはベルト(バンド)をまかして頂きます。
DBSでOKな症例も当然あるのですが、大臼歯部には一番強い力を掛ける、ボンディングは唾液が干渉すると強度が出ないと言うテクニカルな問題があり、脱離による時間のロスを防ぐ為バンディングがbetterと考えます。
バンドは0.02mm程度の厚さなのですが、天然歯列ではしっかり両隣在歯がコンタクトしている為バンドの挿入を拒みます。
そこでまずセパレーションエラステックと呼ばれる輪ゴムをコンタクトに入れ、歯同士を少し離し隙間をつくり、フィット感の良いバンドを作れるようにします。
セパレーションが患者さまにとって最初の矯正力になりますので、患者さまによってはこれが一番痛かったとおっしゃる方もいらつしゃいます(笑)申し訳ございませんが2~3日ガマンしてくださいね。

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すずき歯科・矯正歯科医院 院長 鈴木 茂行
http://www.suzuki-ortho.com/

すずき歯科・矯正歯科医院
院長 鈴木 茂行

【経歴】
1988年
日本歯科大学(東京校)卒業
1988~1993年
日本歯科大学矯正学教室
1993~1995年
目黒区審美歯科勤務
1995年
鈴木歯科・矯正歯科医院

【所属学会】
・FACE
(The Foundation for Advanced
Continuing Education)
 USA矯正学コース修了
・日本歯科臨床研究会矯正学インストラクター
・日本矯正歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本先進インプラント医療学会

【趣味】
サーフィン
お神輿