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2011年1月22日

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PMTC 最近よく耳にする言葉だと思います。

プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で
歯科医師、歯科衛生士が、歯の表面についた汚れ、プラーク(歯垢)や歯石、着色を歯科医療機器を使って機械的に、歯をキレイにクリーニングにする事です。
ポリッシング(歯面研磨)と何が違うの?と思いますよね。
基本的には汚れ落としの段階(スケーリング)までは一緒ですね。
その後ブラシに研磨剤をつけ粗目→細目と磨きます。
さらにラバーカップで表面を滑らかにしてフッ素塗布。
PMTCを行なうことで、歯周病や審美性の改善、フッ素の効果により歯の再石灰化、歯質強化が期待出来ます。
ここまでが一般的なPMTCの概念です。

当医院では、フッ素の使用はもちろんですが、さらにAERICAと言う3つの異なったハイドロキシアパタイトと硝酸カリウムを配合したトリートメント材を使用し歯をツルツルに仕上げます。歯の表面は歯磨きや食事によってどうしても細かい、ミクロ単位のキズがあります。そのキズにハイドロキシアパタイトが入り込み表面の修復をしてくれます。
以前よりハイドロキシアパタイトを配合したトリートメント材はたくさんありました。リナメルとかが代表的ですね。ですが以前のものでは象牙細管の開口部の直径800nmより大きな粒子のものしかなく本当の意味での修復は不可能でした。
AERICAは高分散性ハイドロキシアパタイトナノ粒子、硝酸カリウムが配合されています。
高分散性ハイドロキシアパタイト(HAp)は、国立循環器病センター研究所生体医工学部において基幹技術が研究開発され、その後に技術移管された民間企業において製品化されたものです。従来の製法でのハイドロキシアパタイトは、結晶性を向上させるため焼成を施すと癒着が生じ、塊となった粒子しか得られませんでした。そこで独自の焼成法を開発し、ナノサイズに形態制御した焼成ナノHApを得ることに成功しました。この焼成ナノHApは高い結晶性、高い比表面積のナノ粒子であり、安定でかつ優れた吸着能力を有しています。また、生物由来感染症の懸念がなく、安全性も担保されています。
最少40ナノサイズの高分散性ハイドロキシアパタイトナノ粒子や形状の異なったロッド状ハイドロキシアパタイトナノ粒子、さらにマイクロサイズの粒子が配合されていますので、どんなキズにも入り込み修復してくれます。象牙細管も閉鎖しますのでホワイトニング後の知覚過敏にも有効です。
AERICA(エリカ)最高です。
ちなみにエリカは開発された先生のお嬢様のお名前なんです。

2011年1月21日

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歯に力を加えることで、歯を正しい位置や向きに動かすことが矯正治療です。
少しずつ力をかけて歯をゆっくり動かしますので、治療が終わるまでにはすこし時間がかかります。
矯正治療はワイヤーを通して歯を動かしていますが、歯どうしは常に作用・反作用の法則に従って動いています。
例えば奥歯を絶対前に動かしたくないけど、前歯は思いっきり後退させたい時、普通に前歯を引くと奥歯も前に移動してしまいます。
こんな時、以前はヘッドギアなどの装置を頭からかぶり奥歯をおさえていました。
でもこれは着けたまま外出しづらかったり、患者さんの協力次第で効果に差がでてしまうと言うものでした。
"インプラント矯正"は小さなスクリューを歯ぐき(歯槽骨)に入れ、これを引っ張る土台(固定源)にして歯を動かします。今までの方法と違い休みなく引っ張り続けるので、治療期間の短縮とより確実で精度の高い治療結果を得ることが出来るようになりました。
スクリューの植立も簡単ですし、治療が終わり外す時は麻酔も必要ありませんよ(笑)

写真の症例は前歯はそのままで奥歯を前に動かしたいケースです。


2011年1月18日

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右上6番のハイブリッドです。

この患者さまは最初急に歯ぐきが腫れたとHPをご覧になり来院されました。
歯槽膿漏の急性発作です。当日は麻酔をして切開排膿、投薬。
後日落ち着いたところで、歯周治療と根の再治療。
上顎の6番は通常根が3本あるのですが、頬側の遠心根の周りの骨がなく浮いた様な状態でした。不完全な根の治療と歯周病が原因ですね。
遠心根は保存不可能だった為、分割抜歯。
その後近心頬側根と口蓋根の2根で6番をつくっています。3本で支えていたものが2本になりましたので根の負担は当然増えます。
オーバーロードにならないようかみ合わせに注意し、補綴物の重さを軽くするためハイブリッドで製作しました。
見た目もキレイですね。
これからは定期的チェックが必須です。

2011年1月17日

laser asisted perio treatment

歯周病治療の流れは

歯周基本検査1:プロービング(ポケットの深さを測ります)動揺度・歯肉出血等
スケーリング:目に見える範囲での除石
歯周基本検査2:歯ぐきの再評価
SRP:歯肉縁下の除石 根面の平滑化
歯周精密検査1
歯周外科:歯周ポケット掻爬術 ポケット内の不良肉芽の除去
     歯肉切除術 ダブついている歯肉を切除してポケットをなくします
     歯肉剥離掻爬術FOP 歯肉をフラップ(開けて)して骨面まで見える様にしての
               有視化での汚れ落とし
歯周精密検査2 再評価

と、こんな感じになります。
歯周病治療の考え方も時代と共に変遷があり
以前はポケットに細菌が繁殖しているのだから、細菌の居場所を無くしてしまえばイイだろうと言う事で、歯肉を切りポケットを除去するのが一般的でした。
しかし最近では例えポケットが深くてもメンテナンスされている状況においては細菌の活動が認められない事が証明されました。また、審美性の観点からもフラップは必要ですが、切除はしない事が多くなりました(アクセスフラップ)。

歯周外科は麻酔、切開、出血、縫合とかなりのダメージありますね。
そこでLAPTレーザーを用いての歯周病治療です。
歯周病の原因である細菌除去に重点を置きます。
流れは
LBR laser bacteria reduction
歯周ポケットの細菌減少
血液中への細菌感染回避
麻酔の使用なしでおこなえます。
  ↓
SRP 歯石除去
  ↓
デブライトメント レーザーキュレッタージ
疾患のある上皮組織だけを選択的に除去出来る。
正常組織を痛めることなくその回復を促すことが出来る。
6mm以下の歯周ポケットを確実に2-3mmに短縮出来る。
日常的歯周ケアに効果的です。

レーザー素晴らしいです。
定期的なメインテナンスに最適です。

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すずき歯科・矯正歯科医院 院長 鈴木 茂行
http://www.suzuki-ortho.com/

すずき歯科・矯正歯科医院
院長 鈴木 茂行

【経歴】
1988年
日本歯科大学(東京校)卒業
1988~1993年
日本歯科大学矯正学教室
1993~1995年
目黒区審美歯科勤務
1995年
鈴木歯科・矯正歯科医院

【所属学会】
・FACE
(The Foundation for Advanced
Continuing Education)
 USA矯正学コース修了
・日本歯科臨床研究会矯正学インストラクター
・日本矯正歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本先進インプラント医療学会

【趣味】
サーフィン
お神輿