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左下67のインプラントです。
もとは ④⑤6 の延長ブリッジでした。
この設計は最悪です。
まずブリッジの考え方の基本として3人分の仕事を2人でしてもらう訳ですから
支える歯の抵抗力が、なくなってしまった歯の抵抗力を上回っていなければなりません。
この設計の抵抗係数は ④+⑤=6 でイコールでは耐えられないのです。
また力のかかり具合が、どんなに形にこだわって造っても
シーソーの原理で 6に力が加わると
⑤を中心として④を抜く様な作用が起きてしまいます。
無理な設計ですので保険でも認められていませんね。
45を単独冠として67にインプラントを埋入しています。
一番の理想型になりました。
歯のかぶせもの、詰め物をつくる際にする型取りを印象と言います。
印象時に、より形成ラインを明確に分かるようにするため、歯のまわりに糸を卷く行為を
歯肉圧排と言います。
形成ライン=マージン=歯と補綴物のつなぎ目 です。
通常は健全な歯肉(ポケット2mm程度)の状態で
歯肉ラインから0.5mm下がったところがベストとされています。
この0.5mm下の部分が体液の対流により 汚れを洗い流してくれる位置であり
歯ブラシの毛先がしっかり届くレベルでもあります。
一番清潔に保ちやすいラインなんですね。
削りっぱなしで印象をすると
歯ぐきが炎症を起こしている場合は、盛り上がりマージンを隠してしまいますし
健康な歯ぐきでも、歯と密着しすぎていると血液や体液が充満して印象材の侵入を
妨げてしまいラインが分からなくなってしまいます。
よって良い補綴物を作るのであれば圧排は絶対必要です。
圧排に使う糸を圧排糸と言います。
市販のものでは000が一番細いのですが、健康な歯ぐきは000の糸の侵入も拒むほど
ピシッと歯に密着しています。
そこで当医院では縫合用の糸で1次圧排を行い、その上から000もしくは00の糸でもう一度巻いています。
形成ではなくインプラントの症例ですが考え方は一緒です。
歯ぐきのラインより下まで型がとれているのがお分かりいただけると思います。
コンポジットの矯正装置をご紹介します。
歯に付ける矯正装置のことを
ブラケットまたはブレースと言います。
当医院では3種類ブレース(メタル・コンポジット・セラミック)の用意がございます。
メタルの装置は全て金属で出来ているため、ワイヤーとの相性が一番良くこちらの意図した動きをストレスなく実現してくれます。
ワイヤーとブラケットの滑りがとても良く、治療期間が1番短くなります。
また装置に着く汚れも分かり易いので、ハミガキがしやすいです。
欠点としては多少目立つ?事でしょうか。
コンポジットブラケットはワイヤーと接する部分のみメタルでつくり、滑りをよくして
ワイヤーとブラケットを結ぶ部分はコンポジットで仕上げ、審美性を高めています。
バランスのイイ装置です。
欠点としては吸水性があるので、1年を過ぎる頃から少し変色を起こします。
写真の症例は前歯の隙間をどうにかしたいと来院されました。
前の歯医者さんでは前歯全て削ってかぶせると言われたそうです。
そのような治療?行為?をスピード矯正とか、2回で終わる矯正とかの表現を散見しますが審美補綴であり、矯正治療ではありませんね。
当医院では補綴ももちろん行っておりますが、歯を傷つけないで満足出来る結果が得られるのであればまずは矯正をお薦めします。
自然な歯に勝るものはありません。
このケースでは上の前歯の隙間を閉じてアンテリアガイダンス(前歯部での顎の誘導)をつくります。
見た目も素敵になりますね。
期間は1年もかかりませんので、コンポジットでキレイなまま行けますね。
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すずき歯科・矯正歯科医院
院長 鈴木 茂行
【経歴】
1988年
日本歯科大学(東京校)卒業
1988~1993年
日本歯科大学矯正学教室
1993~1995年
目黒区審美歯科勤務
1995年
鈴木歯科・矯正歯科医院
【所属学会】
・FACE
(The Foundation for Advanced
Continuing Education)
USA矯正学コース修了
・日本歯科臨床研究会矯正学インストラクター
・日本矯正歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本先進インプラント医療学会
【趣味】
サーフィン
お神輿