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2010年10月13日

2010_1013大山TF0008.JPG

神経を取ってしまうと、歯に栄養を運んでくれる血管も無くしてしまう為
歯は経年的に弱くなってしまいます。

歯の色が変わるのも栄養が行かないからで
歯自体は生活反応がなくなります。

当然、構造的にも弱くなりますので、
神経の治療をした歯は、心棒を入れて補強します。
この心棒をコアと言います。
コア 核ですね。中心です。

鋳造金属製のものを   メタルコア
スクリュー+レジン製を  レジンコア

と言い、通常保険診療ではどちらかを用います。

短期的は全然問題ないのですが、長期的には色々な問題が出てきます。

メタルコア:金属イオンの流出により歯と歯肉の境目を黒く変色させる。
      また境目だけではなく歯肉全体の変色の原因になることも。
      強度は充分ですが、弾性がないため強い力が加わると歯の根を割ってしまう
      原因になる。

レジンコア:強度がやや弱い。脱離しやすい。
      吸水性があり、経年的にもっと強度が無くなる。
      また、臭いの原因になることもあり。
      歯肉の変色は起こさずメタルコアよりは扱いやすい。

以前より自費の修復物には、変色しないよう、歯根破折させないようにゴールドコアを用いるのがスタンダードでしたが、最近ではより審美性を追求したファイバーコアが用いられます。

ファイバーコア:強度と適度な弾性がある。
        透過性があり透明感のある補綴物(オールセラミックス)に最適です。

出来る事ならすべての症例で、ファイバーコアを使う事が歯を美しく長持ちさせる事になります。
しかしながら現在では材料代だけで、保険給付額の4~5倍してしまいますので自費のみの扱いとなります。

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すずき歯科・矯正歯科医院 院長 鈴木 茂行
http://www.suzuki-ortho.com/

すずき歯科・矯正歯科医院
院長 鈴木 茂行

【経歴】
1988年
日本歯科大学(東京校)卒業
1988~1993年
日本歯科大学矯正学教室
1993~1995年
目黒区審美歯科勤務
1995年
鈴木歯科・矯正歯科医院

【所属学会】
・FACE
(The Foundation for Advanced
Continuing Education)
 USA矯正学コース修了
・日本歯科臨床研究会矯正学インストラクター
・日本矯正歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本先進インプラント医療学会

【趣味】
サーフィン
お神輿